あらすじ
ブロンソンの暴風雨も一段落。使用人のいない生活にも少しずつ慣れ始めていたローズマリー一家。元使用人のシンデレラとは言うと、セルト王子との生活にも慣れ、あちらはあちらで宜しくやっているようだ。とはいえ、慣れ過ぎなのか若干不穏な噂もチラホラと。そんな中、以前シンデレラの元に現れた妖精ピリカが、今度はローズマリー一家の元に現れた。ピリカによって召喚されたキャテリーヌとジュリアン。総勢6名で演劇を行う流れに! その演目はなんと「ターミ○ーター2」?!?
あらためて
そもそも童話のパロディで作っている作品なのに、そのうえ更に(ほぼ全編に渡って)有名映画のパロディを乗っけているという、都合良く言えば試験的な作品。これも何故、こんな暴挙に出たのか全く覚えていないです。好きな作品のパロディを書くのが好きなんだろうとは思います。 この執筆時ほどターミネーター2を見まくった時期はないです。どこをパロディで抜こうかなと試行錯誤して、抜き出す場所をいくつか決めた後、まずそのシーンの台詞をすべてそのままテキストに起こし、そこから「もしもこうだったら」と、シンデレラの破壊的世界観に当てはめて書いていきました。有名映画作品とはいえ、原作を知らないユーザーもいるだろうと思いつつ、なるべく「原作を知らなくても楽しく聴ける」「聴いた後、原作を観たくなる」「知っていればより楽しめる」というようなことを心がけました。個人的には、ターミィのラストシーンが一番好きかもしれません。
また、この作品自体のオチに非常に困ったのですが、突如思いついたのが実際に使われている「海賊の旗」のくだりです。 (吉川華生)
既存の映画をフルオマージュすることなど、後にも先にも今作だけでしょう。しかもドラマCDでシーンを再現することになろうとは。最大でも80分未満のドラマCDだからこそ、再現シーンは少ないものの、スポットとなったシーンは、映像が思い起こされる事を目指して音響に力を入れているので、やはり編集者としてはそこに注目して頂きたいです。(studio onepi)
シンデレラ(ハカブー) CV:渡会ななせ
この国の王子であるセルト王子に見初められ、使用人を務めていたローズマリー家を離れ、幸せを掴みとったヒロイン。最初の方こそ、天地が逆転した生活に戸惑いを見せていたが、だんだんと皇室暮らしに慣れてきた様子。ただ、最近はその「慣れ」も目に余るらしく…??
バニラ CV:吉川華生
ミニマムやかましお姉さま。相変わらずレゴブロックで遊ぶのが好きらしい。お芝居になると性格が変わってしまうようで、今作での声の変貌ぶりには注目、いや注耳して欲しい。
ベリー CV:佐藤千幸
ロックと付き合ったは良いが、なかなか会う機会が限られ寂しい想いをしている今日この頃。姉とは軽口を叩きつつも仲良しのようだ。今回、シリーズを通してお届けしていた声マネがオンパレードとなるので聴きどころ。
ローズマリー CV:長瀬ゆずは
紹介文では触れていなかったが、自分はまだ女として十分イケていると思っている。そして毎度毎度「藤原○香」を引き合いに出す。自称か事実そうなのかは想像にお任せしたい。ドラマCDだし…。今回は少年役に挑戦。
ピリカ CV:茶谷やすら
バニラの事を「ミクロっ娘」と呼ぶミクロ妖精。虫扱いされると怒る。何を思ったのか突如ローズマリー一家の元へ登場し、母親が持っていたチラシに反応。興味津々な妖精が思いついた秘策とは…?!
ジュリアン CV:吉野一平
ズヴァリ系下僕犬。テンションが落ちること無く常にMAX。上がり過ぎたテンションで少々難解な言語を操る為、前回ゲストとはまた別種のウザさを放つ。基本的にキャテリーヌにぞっこん。彼女の後を付いて回る。
キャテリーヌ CV:まきいづみ
シンデレラの血縁者。性格にやや難がある、というか性格が荒い。自分に付き従うジュリアンをうっとおしく思いながらも、悪い気はしない為、こき使っている様子。因みに彼女がしでかしたことが、シリーズ最終巻まで影響することになる。